加山雄三ミュージアム(賀茂郡西伊豆町仁科)
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いしだ壱成さんが再々婚しましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
そんな訳で、先日も取り上げましたが加山雄三さんの船「光進丸」が出火、炎上してしまいましたね。
その時の記者会見で、氏の憔悴しきった様があまりにも悲痛で居たたまれない気持ちになりましてね。
同じ伊豆の海を愛するものとして雄三を元気づけようと思い、西伊豆の堂ヶ島にある『加山雄三ミュージアム』へ行ってみることにしました。
Contents
光進丸が停泊していた安良里港へ
道中に、炎上した「光進丸」が停泊していたという安良里港がありましたので、最期の姿に手を合わせようと立ち寄りました。
やはりまだ騒動は収まりきらないようで、警察や消防、マスコミが港を囲んでいました。
しかし肝心の「光進丸」の姿が見当たらず、安良里港周囲を探してみることに。
もう火も鎮火して引き上げ、回収したのかと思いながら、地元の方に話を聞いてみると
「あの沈んでるのがそうだよ」
との事で・・・
「あの沈んでるのがそうだよ」
との事で・・・
よくよく見てみると、オレンジの浮きに囲まれていた物体が「光進丸」の船底でした。
帰宅後のニュースで知ったのですが、この日の朝の消火活動中にバランスを崩して転覆し沈没してしまったようです。
対岸に渡り真上から見下ろすと、水色のそれは確かに光進丸の船底でした。
周囲にはまだ焦げた臭いが立ち込めており、それが潮の香りと混ざって非日常の空気を漂わせていました。
『Sail on!光進丸よ、俺の夢のせて海へ羽ばたけ』
海へ羽ばたく光進丸が乗せていったのは、残念ながら加山雄三さんの悪夢だったようです。
加山雄三ミュージアム
そして目的地の「加山雄三ミュージアム」に到着しました。
傷心の雄三も、はにかんだような笑顔で気丈に迎えてくれます。
この時は「光進丸」が燃えるとも、連帯保証人になっていたホテルが倒産するとも、新潟のスキー場「加山キャプテンコースト」が大赤字になるとも思っていなかったでしょう。
こちらの建物は3階建てで、1階がレストラン、2階がお土産売り場、そして3階に件の「加山雄三ミュージアム」があります。
10年ほど前にお土産売り場には立ち寄ったことはあるのですが、その頃の私は「光進丸」が燃えるとも、「加山キャプテンコースト」の借金のため加山雄三さんの家が競売にかけられるとも、地井武男さんのテレビ番組「ちい散歩」の後を受けて始まった「若大将のゆうゆう散歩」の評判が悪くて打ち切りになるとも思っていませんでしたので、720円払ってまで見学しようとはなりませんでした。
しかし沈没した「光進丸」を目の当たりにした今、入場料の720円が「四代目光進丸」の造船費用となるのであれば喜んで支払いましょう。
光進丸コーナー
ミュージアムに入ってすぐにあるのが話題の「光進丸コーナー」です。
こちらには、実際に「光進丸」で使用していた救命具や、初代~三代目光進丸、そして造船予定の四代目の模型などが展示されています。
(右奥から初代・二代目・三代目)
(四代目光進丸)
ちなみに「4代目光進丸」の模型の説明書きをよく読むと、娘の髪の毛を使用して製作しているとの事です。
普段見られない雄三のサイコな面がうかがえ、ファンにとっては感涙ものですね。
ちなみに光進丸コーナーの出口付近に雄三の船舶免許が展示してあり、本名が「池端直亮」という事実を知ることになります。
ウェルカムギャラリー
こちらのコーナーでは加山雄三さんの生い立ちからの時系列表や、多くの著名人、有名人とのツーショット写真のパネルが飾られています。
(上:石原裕次郎さんと 下:和田アキ子さんと)
また全盛期のその姿は日本人離れした顔立ちとスタイルで、見る者を魅了する色気を感じさせます。
メインギャラリー
こちらのコーナーでは、雄三の描いた絵が展示されております。
残念ながら写真撮影は禁止なので、その玄人はだしの作品の数々を是非ミュージアムへ行って、その目で確認してください。
中には自作の漫画やコミカルなタッチのイラストも展示されており、本当に多才な人なのだと感心します。
鉄道模型コーナー
どうやら雄三は鉄道マニアだったようで、30㎡のスペースいっぱいに自身のイメージした街を作り上げております。
架空の街を想像し創造する、その考え方はブランキー市長が統治するジェットシティの中で起こる出来事を歌にした「Blankey Jet City」に通ずるところがありますね。
ムービーギャラリー
このミュージアム一番の見どころと言っても過言ではないでしょう。
歴代の『若大将シリーズ』のポスター、映画で使用した道具、ダイジェストムービーの上映などなど、二枚目俳優の雄三を余すことなく堪能できます。
しかし面影が殆どない雄三と対照的に、青大将役の田中邦衛さんのビタ一文変わらない風貌には驚きますね。
ちなみにこちらの作品のタイトルは『フレッシュマン若大将』です。
もう若大将シリーズの件に突っ込み始めたらキリがないので、近々「禅骨コラム」でまた触れたいと思います。
サウンドギャラリー
最後は雄三氏愛用の楽器や録音に使用したミキサー等の音楽機材、リリースした曲の一覧・試聴ができるコーナーになっています。
実は「俳優」「タレント」という肩書以上に評価されているのが「ミュージシャン」としての顔なんですよね。
プレイヤーとしてギターもピアノも弾けて、歌も非常に安定したピッチの持ち主であり、また「弾厚作」名義で多くの名曲を生み出しております。
彼の生み出すメロディは不思議と耳に残りやすく、誰でも口ずさめるんですよ。
『君といつまでも』『サライ』辺りは、カラオケで世代を超えて皆で歌えますもん。
内田裕也の『ひとりぼっちのジョニー』とか誰が歌えますか?
まとめ
そんな訳で『加山雄三ミュージアム』を出る頃には、すっかり雄三の虜になっていました。
もう虜になりすぎて「I♡KAYAMA YUZO」のTシャツを買ってしまいました。
本当に面白い場所ですし、加山雄三さんに興味のない人でもとても楽しめるミュージアムだと思います。
ただ、買ったTシャツを家に帰って見たときに、少し浮かれすぎたなと反省はしました。
修学旅行で木刀を買うやつの気持ちが少しだけ分かりました。
皆さんも西伊豆にお越しの際は是非立ち寄って、四代目光進丸の資金源となってください!(=∀=)ノシ