『アキネーター』に上級国民を登録したのは誰ですか、禅骨です。
そんな訳で、映画『ビー・バップ・ハイスクール』ロケ地巡り、聖地巡礼第3弾です。
今回は第2作目の『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌(エレジー)』のロケ地を巡ってみました。
Contents
不意打ちを食らったヒロシの逆襲
映画冒頭で、3人組の不良に不意打ちを食らって気絶していたヒロシが「清水駅前銀座」でその相手を発見する場面です。
こちらの右後ろに映っていた「こだからや」「栗田屋本店」は看板のデザインは変わりましたが現存しており、今はこんな感じになっています。
全体の雰囲気はだいぶ変わってしまいましたが、アーケードの継ぎ目のアーチや天井からぶら下がっている照明の形は変わりませんね。
そして3人組に向かって走り出し、駅前銀座の逆方向が映ります。
青い制服の3人組がいる辺りに赤い提灯が見えますが、こちらは『延命地蔵尊』の提灯ですね。
その後ろに下半分しか見えませんが『~ヤマ』とある黄色の看板も、地蔵尊との位置関係から推定すると『カゲヤマ』さんですね。
看板のデザインはやはり変わってしまいましたが、現在もちゃんと残っていますね。
しかしこんなゴリゴリのヤンキー達が
『延命地蔵尊』で長寿を願っていたと思うと心がほっこりしますよね、しませんか、そうですか。
『こだからや』~『延命地蔵尊』
〒424-0816 静岡県静岡市清水区真砂町5
〒424-0816 静岡県静岡市清水区真砂町5
城東のテル初登場
主人公率いる愛徳にやられた城東の不良達がボロボロになって帰っていく途中でテルと遭遇する場面です。
そうです、前回「口鉛筆」の件でご紹介した、当時日本中の若者を震え上がらせた「城東のテル」です。
そんなテルが現れたのは奇しくも「巴川ダイブ」のあの場所、巴川をまたぐ静鉄電車の線路上です。
残念ながら目印となる『純子』『佐渡』などの飲み屋の看板は無くなってしまいましたが、JRのトラス橋や巴川の堤防は現在と変わりません。
ただ、テルが何故線路上を歩いていたのかは謎です。
基本的にめちゃくちゃ怒られる行為ですし、SNSに上げたら炎上するパターンですので良い子は決して真似をしないように。
『静鉄電車 巴川付近』
〒424-0829 静岡県静岡市清水区巴町5
〒424-0829 静岡県静岡市清水区巴町5
山田敏光と遭遇する静鉄バス
そんなSNS炎上上等なテルともう一人、城東には喧嘩最強の「山田敏光」という番長がいます。
その山田敏光と鉢合わせするバスに乗り込むシーン
こちらのバス停が「港橋」バス停です。
左後ろに見える『共栄火災』の大きな看板が良い目印になりますね。
ちなみにここ以外でも共栄火災の看板が映りこんでいるシーンが散見され、その位置からロケ地を特定しやすく非常に助かりました。
『港橋バス停』
〒424-0943 静岡県静岡市清水区港町1丁目1
〒424-0943 静岡県静岡市清水区港町1丁目1
サル吉がぶっ飛ばされた魚屋
ヒロシが順子(宮崎ますみ)とソフトクリームを食べているシーンで使われているのは、国道149号線が走る清水橋のガード下のお店です。
現在ではガード下は整備されてお店などはきれいさっぱり無くなりましたが、後ろにうっすら見える赤いテント看板の店が『見城菓子店』で
こちらは現在も営業しており、場所は『清水駅前銀座』の清水駅側と反対の入り口の脇になります。
そんなソフトクリームデート中に中学時代の同級生「坪田サル吉」に絡まれます。
どうやら「サル吉」というあだ名をつけたのがヒロシだったようで、その恨みを晴らしに来たようです。
確かに「サル」か「くりぃむしちゅーの上田」にしか見えませんのでヒロシのセンスは間違ってはなさそうですが、とにかく喧嘩になります。
もちろん清水宏次朗がくりぃむ上田に負けるわけはなく、ワンパンでサル吉はふっとばされます。
で、その倒れこんだ先が「魚のデパートみかみ」さんです。
当時としてはかなりモダンであっただろうランダムパターンの石レンガの壁や、雑多に置かれた用具などは当時のままですね。
ちなみに「魚のデパートみかみ」さんのGoogleマップの口コミに「ここには行ってないです」のコメントと共に星1つという謎の低評価が付けられていました。
『見城菓子店』~『魚のデパートみかみ』
〒424-0816 静岡県静岡市清水区真砂町1−53
〒424-0816 静岡県静岡市清水区真砂町1−53
女たちの三者会談
城東のテルと山田敏光にボコボコにされボンタンを狩られ、すっかりシャバ僧になってしまったトオルとヒロシは『キング卓球場』で抜け殻のようになってしまいます。
そんな様を嘆く順子、トオルはきっとやり返すと息巻く翔子(中野みゆき)、そんな物騒な話はやめてと呆れる今日子(中山美穂)
その女性3人で集うシーンが撮影されたのが築地町の巴川にある船着き場です。
船の数や後ろに映る建物に変化はありますが、基本的にはそのまま変わらずに残っていました。
この場面では後ろに見える建物もほぼ一致しますね。
ちなみにこの場所はかなり海に近い巴川の下流になりますので、海の磯臭さと巴川のドブ臭さの混ざった何とも言えない香りが漂っています。
そんな過酷な状況で顔色一つ変えずに演じるなんて、やはり役者さんってすごいなと思わずにはいられません。
ところで翔子役を演じた中野みゆきさんは今でも女優業をやられているのかなと思って調べたら、元バレーボール日本代表の川合俊一さんと結婚されていました。
まあ勝手に調べておいてあれですけど、今後の人生において絶対に要らない情報ですね。
『巴川船着き場』
〒424-0944 静岡県静岡市清水区築地町1
〒424-0944 静岡県静岡市清水区築地町1
エンディングの一コマ
そしてエンディングでスタッフロールが流れる中、鬼島こと地井武男さんが現れるシーン。
こちらは右側に地名・番地が映っていたので分かりやすかったですね。
大きな堤防が作られたため道の印象はだいぶ変わってしまいましたが、後ろに映る工場の窓の形状は変わっていませんでした。
また下町情緒あふれる雰囲気も変わっておらず「古き良き」を体現するかのような町でしたね。
それ故に、よそ者の私がパチャパチャ写真を撮ってたら近所の人からウ💩コを見るような目で見られましたけどね。