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そんな訳で前回に続いて映画『ビー・バップ・ハイスクール』のロケ地巡り、聖地巡礼第2弾です。
前編・後編の2回に分けて・・・と思っていたのですが、前回の記事投稿後に改めてビーバップのロケ地を巡ってみたらとても2回では収まりそうもないので、これから番号をふって複数回に分けて連載していきたいと思います。
また分かりやすく作品ごとに順を追っていきたいので、今回はまず第1作目『BE-BOP-HIGHSCHOOL』のロケ地を改めてご紹介したいと思います。
Contents
喧嘩シーンの背景に「長沼車庫」
こちらは前回ご紹介した『マドンナ「泉今日子」宅の豪邸』の件で、所詮自分たちは不良で落ちこぼれだと自棄になり手当たり次第に喧嘩を仕掛けていくシーンの一コマです。
この場面で使われているのは静鉄長沼駅のすぐ隣にある電車の車庫『静岡鉄道 長沼車庫』です。
劇中では夜のシーンのため分かりづらいのですが、軒下に張られた『安全』『無事故』の文字が今でもほぼ変わらず現存しているので分かりやすいですね。
なので長沼駅の利用客だけでなく、一般的にもなじみのある場所ですね。
ちなみにこの喧嘩で立花商業高校の生徒が一人骨折しています。
夜に無断で線路内に入り車庫の前で喧嘩をして骨折者が出る・・・
線路内に入って撮った写真をSNSに上げて炎上する今の時代ではとても考えられませんね。
なおこの車庫は長沼駅の踏切や駐輪場からも十分よく見えますので、くれぐれも線路内に入らないようにしてください。
『静岡鉄道 長沼車庫』
〒420-0813 静岡県静岡市葵区長沼1丁目2
〒420-0813 静岡県静岡市葵区長沼1丁目2
清水駅前銀座のアーケードダイブ
こちらも前回ご紹介した「戸塚水産」の不良たちに追いかけられるシーンの続きで、『新世界』を抜けて何故か『清水駅前銀座』のアーケードの屋根の上に出てきます。
そして屋根の上をしばらく走っていると、雨天時でも濡れる心配もなく買い物ができるというアーケードのメリットをガン無視して天板が数枚外されている箇所を見つけます。
幸いなことにその真下には歩行者天国のはずなのにダンプカーが停まっています。
しかも普段は砂利を運んでいるはずのダンプカーの荷台にはクッションとなる空の段ボールが満載です。
その段ボールが散らばると2人目以降の衝撃を吸収できないのでブルーシートとロープでしっかり固定しています。
奇跡的に条件がそろっていたので主人公のヒロシ(清水宏次朗)率いる愛徳の面々は無事に飛び降りに成功します。
このシーンも非常に印象的で、当時このアーケード街を歩く人たちの大半が屋根を見上げながら「ここから飛び降りたんだ・・・」と思いを馳せていたもんです。
そして肝心の撮影ポイントですが、左側に『つちや』という婦人服屋の看板が映っていたので、現存する『つちや』さんが同じお店だと推定すると「アーケードダイブ」の現場はここかと思います。
屋号はアルファベット表記になりましたが、壁の様相やアーケードの柱の形状を見るとここで間違いなさそうです。
ちなみにこのシーンに限らず、映画『ビー・バップ・ハイスクール』シリーズ全てに『清水駅前銀座』は登場するので、その都度可能な限りロケ地の特定をしていきたいと思います。
『つちや』
〒424-0816 静岡県静岡市清水区真砂町5−18
〒424-0816 静岡県静岡市清水区真砂町5−18
映画史に残る「巴川ダイブ」
こちらは映画『ビー・バップ・ハイスクール』を語る上で外せない『巴川ダイブ』のシーンです。
『巴川ダイブ』とは「戸塚水産」の不良を主役の二人が巴川に突き落としたシーンの事なのですが、なんと「走行中の電車」から突き落としたのです。
当時はCGや合成技術だけでなくコンプライアンスなんて概念もなかったので、実際に静鉄電車を貸切にして本物の人が巴川に飛びこんでます。
現在では編集技術も進化したのでそこまで体を張る必要もないのかもしれませんが、未だに映画界では伝説のシーンとして語り継がれており「再現不可能」とされています。
現在では編集技術も進化したのでそこまで体を張る必要もないのかもしれませんが、未だに映画界では伝説のシーンとして語り継がれており「再現不可能」とされています。
ちなみに当時の静岡では「静鉄電車から巴川に人が落ちた」というエピソードを、映画を観ていない人も噂で聞いて誰もが知っていたくらいの大事件でした。
そしてその大半が「電車から川に飛び込んだ」という行為の危険性より「あの緑色のドブ川に飛び込んだ」という衛生面の心配をしていました。
そしてその大半が「電車から川に飛び込んだ」という行為の危険性より「あの緑色のドブ川に飛び込んだ」という衛生面の心配をしていました。
そしてその飛び込んだシーンですが、背景に工事中のJRの線路が映っているので「静鉄」と「JR」の線路間のこちらになりますね。
橋の鉄骨部分の色は緑から水色に塗り替えられましたが、石積の土台は変わっていませんね。
そして比較してお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、撮影時と現在でずいぶんと水位に差がありますよね。
実はこのあたりは折戸湾にそそぐ巴川の下流だったため、時間による潮位の変化が川の水深に大きく影響するのです。
映画のロケハン時には十分な水量があったのですが、撮影が押してしまったため潮が引いて水位が下がり、電車から飛び込むには非常に危険な浅さだったそうです。
確かに落下後、完全に足がついているであろう姿が確認できます。
そして落下した役者さんの背中をよく見るとプロテクター的なものがガッツリ見えています。
そんなまさしく命がけで撮影された巴川ダイブは、35年経った今でも語られる『ビー・バップ・ハイスクール』の代名詞です。
おまけ1
物語後半でマドンナの今日子(中山美穂)が戸塚水産に拉致され髪を切られるといった事件が起きます。
激怒した両親に引っ越しを余儀なくされるのですが、出発直前になって今日子は逃げ出してヒロシとトオルのもとへ行くのです。
そんな今日子を匿おうと静岡駅から路線バスで向かった先は
何故か長野の山奥です。
初見では「静岡にこんな場所あったかな・・・」と思ったのですが、後ろの看板に「千畳敷カール」と書かれていたので長野で間違いなさそうです。
ここに着くまでいったい何時間かかったのか・・・3人分の運賃はいくらかかったのか・・・
コスパを考えたらビジネスホテルに泊めたほうが良かったのではないかと。
ちなみにこの場所がトオルの祖母の家という設定だったのですが、久しぶりに顔を見せに来た孫が18歳の頃の柴田理恵みたいな女の子を連れてきて泊めろと言う訳ですよ。
そりゃそんな顔になりますわ。
静岡県外という事で「おまけ」としましたが、長野へ行く機会があったら是非ビーバップの聖地として行ってみてください。
『千畳敷カール』
〒399-4117 長野県駒ヶ根市赤穂1
〒399-4117 長野県駒ヶ根市赤穂1
おまけ2
「巴川ダイブ」に至る少し前のシーンで、変装したヒロシやトオルたちが電車に乗り込むときに映っていた看板に書かれているのが『溝口病院』です。
名前も住所も電話番号も実在のものを使っているので、ある意味ものすごい宣伝効果です。
最初にご紹介した「長沼駅」から徒歩2分ですから、ひょっとしたら骨折した例の立花商業高校の子はここに運び込まれたのかもしれませんね。
この駅自体は静鉄電車の草薙駅らしいのですが、駅自体はすっかり変わってしまい面影は見つけられなかったので「おまけ2」とさせて頂きます。
『溝口病院』
〒420-0813 静岡県静岡市葵区長沼647
『溝口病院』
〒420-0813 静岡県静岡市葵区長沼647