瀬戸内寂聴かと思ったら栄監督でした、禅骨です。
そんな訳で、今回ご紹介するのは『ファミリー食堂さいとう』さんです。
実はこちらのお店、前回ご紹介した『まるしまのおにぎり』さんの向かいにあります。
おにぎりとおでんを食した後でそこそこ満腹だったのですが、その香ばしい佇まいに好奇心が掻き立てられてしまいましてね。
決めあぐねて心の中のリトル禅骨に尋ねると、最近ネタ切れだから行って来いとの事でした。
店内に入り席に座ると、店主がお冷を持ってきてくれました。
店主「はい、焼酎ね」
ひょっとしたら本当にサービスで焼酎を出す店なのかなと思いましたが、やはり水でした。
これは早く食べて早く帰らないと大やけどするぞと、心の中のリトル禅骨が警告してきます。
さすがに定食はきついので、無難にラーメンとチャーハンを頼みました。
ラーメン(450円)
チャーハン(630円)
うん、まさしく昔ながらのオーソドックスな味ですね。
ちなみに食べている最中も店主の攻撃は止まらず、斜め向かいのお客さんは頭に手作りの変なカチューシャを付けられていました。
夢の国ディズニーランドですら拒絶するカチューシャを、生活圏内の静岡駅徒歩3分の定食屋さんで付けられたくありません。
こちらに救いを求めるお客さんの視線に気付かないふりをして壁のメニューを眺めていると、今度は手書きのエロ画像を発見してしまいます。
いやいや、定食屋に手書きのエロ画像があるわけないと思うじゃないですか。
残念ながら、どうあがいても手書きのエロ画像です。
これは本格的にやばいと思い、エアコンの効いていない中で汗だくになりながら猛ダッシュで食べます。
もちろんその間も店主の口撃は止まず、この店がドラマのロケ地に使われた(たぶん本当)とか、ロシア出身なんだ(嘘)とか、実は僕は宇宙人でね(たぶん嘘)など、高田純次ばりの適当っぷりです。
しかし「うわぁ~面倒くさいな・・・」と思いつつも、不思議と嫌な感じはしないんですよね。
それは駄菓子屋で「100円」を「100万円」と言うような、今では失われつつある下町のコミュニケーションですよね。
そんな何とも心地の良い店主とのやり取りは、料理に「人情」というスパイスを足してくれているのです。
その隠し味は決してチェーン店では味わえないですし、個人店でもなかなか出会える代物でもありません。
こんな素敵な店がまだ存在している事に感謝して、清々しい気持ちで店を後にしました。
ただ、味は全体的に50点くらいです(=д=)ノシ
『ファミリー食堂さいとう』
〒422-8067 静岡県静岡市駿河区南町8−9
〒422-8067 静岡県静岡市駿河区南町8−9