時々ワニくんのことも思い出してあげてください、禅骨です。
そんな訳で、今回ご紹介するのは『波勝崎モンキーベイ』です。
こちらはその名の通り、波勝崎の湾周辺に生息している野性の猿を間近に見ることが出来る施設です。
実は昨年9月まで「波勝崎苑」として約60年間営業されていたので、南伊豆にある国立野猿公苑としてご存じの方もいらっしゃるかと思います。
残念ながら情勢の悪化により閉苑してしまい、その後を『iZoo』の運営会社「有限会社レップジャパン」が引き継ぎ今年5月に『波勝崎モンキーベイ』としてリニューアルオープンに至りました。
レップジャパンさんはトリッキーな動物園の運営を得意としているだけに、ここはまさにうってつけの施設だと思いますし今後の展開も非常に楽しみです。
Contents
お猿の化粧処
モンキーベイに到着したら受付でチケットを購入・・・の前に『お猿の化粧処』がありますので先に寄っておきましょう。
要は公衆トイレなのですが、入り口に注意書きがありまして
「こちらの扉は勢いよく閉まります
閉める際はお気をつけください
※お子様だけで扉の開閉はしないでください」
との事です。
「こちらの扉は勢いよく閉まります
閉める際はお気をつけください
※お子様だけで扉の開閉はしないでください」
との事です。
あまり気にも留めず普通に入っていったんですけど、閉まる勢いに加えて扉が鉄格子になっているため
想定外の音色で想像以上の爆音を奏でます。
あまりの音の大きさに撮影しているiphoneにコンプレッサーが掛かってしまったので実際の音の感じが伝わりにくいのですが・・・
例えるなら自粛中の叶美香さんを車で結構なスピードで轢いたらこんな感じだろうなって音です。
なので自粛中の叶美香さんを見かけても車で轢かないように気を付けてくださいね。
チケット売り場
トイレを済ませたら窓口でチケットを購入しましょう
ちなみに料金は大人1200円、中学生未満は600円となっています。
ちなみに料金は大人1200円、中学生未満は600円となっています。
波勝崎苑の頃は大人700円だったそうなので倍近く値上がりはしましたが、この立地での集客や施設維持の難易度を考えれば非常に良心的かと思います。
『100日後に死ぬワニ』を3分割した1日目から30日目までをさらに抜粋した13日分の絵本が1320円という事を考えればタダみたいなもんです。
そしてこのご時世なので手指の消毒と検温がちゃんと行われていて、そこで平熱が確認できないとチケットの購入ができないようになっています。
ヘルスチェックをパスしてチケットを購入したら、サルの群れがいる海岸へ向かって坂道を歩いて下って行く事になります。
海岸までの道のり
猿が集まっている海岸まではだいたい300mくらいなのですが、結構な高低差があります。
なので女性の方はヒール等は避けてスニーカーなどの動きやすい靴で行かれたほうが良いかと思います。
道中の詳細は動画の方をご覧ください。
実は「波勝崎苑」の頃は海岸までシャトルバスが運行していたくらい、徒歩ではなかなかハードな道のりです。
しかし左右に切り立った波勝山の壮大な景色を見ながらのウォーキングは爽快ですし、徐々に見えてくる海とサルの群れにテンションが上がり疲れを忘れさせてくれます。
あ、動画内ではわかりにくいですけどお猿さんのウ💩コがところどころに点在していますので気を付けてください。
波勝崎湾に到着
残暑厳しい9月の炎天下で汗だくになりながら猿たちの集まる海岸に到着すると、そこには野猿の大群が待ち構えていました。
切り立った岩山、青い海とリアス式海岸、野性の猿の群れ・・・全てが非日常で感動的過ぎてもう感情が大渋滞です。
なにより普通の動物園と違って檻や柵など遮るものがない状態でサルを間近に眺めることが出来る、この自由度の高さは何にも代え難いものがあります。
もちろん安全のために「触れてはいけない」「顔を覗き込んではいけない」「特定の場所以外で餌をあげない」等の制限はあるのですが、そのルールのおかげで猿も人間の存在を全く気にしておらず近づいても逃げたり威嚇してきたりという事がありません。
ただただ日常を過ごす猿たちが当たり前にすぐそばにいて、我々もただただその様を眺めているだけなのです。
そしてこの人間も猿も互いに干渉しあわない空間に居続けると感覚が麻痺しはじめ、だんだんと自分が人間なのか猿なのか良く分からなくなってきます。
確かに猿たちの住処にお邪魔させて頂いているアウェイの立場なので、徐々に自我を失いちょっとしたアイデンティティ・クライシスが起きます。
なのでこの場所は心理的モラトリアムを経てアイデンティティを確立したばかりの方には非常に危険かもしれませんが、セルフ・エスティームを高めるにはとても効果的なのかもしれません。
餌やり小屋
その猿たちの群れの脇に建てられた建物からサルたちに餌をあげることが出来ます。
小屋の中には歴代のボス猿の写真が飾られていたり
エサづくりの工程を見られるようになっていたり
「波勝崎苑」の歴史を継承しつつも、リニューアルによる新鮮さも感じられます。
そしてメインのこの「餌やり」もまた斬新で、通常檻の中にいる動物に外から人間がエサをあげるのですが、こちらでは人間が檻の中に入って外にいるサルたちにエサを配るのです。
そして野性の猿は食料が絡むと凶暴化し危険が伴いますので、しっかりと鉄格子がはめられています。
エサやりの様子も動画の方にまとめてみましたのでご覧ください。
動画内でも解説していますが本当に猿の世界はシビアで、その駆け引きを見ていると猿がいかに頭の良い動物なのかがとても良く分かります。
エサを食べる可愛い仕草に癒されるだけでなく、猿の生態を理解することもできる貴重な体験です。
ちなみにエサの料金はせんべい・サツマイモどちらかが入ったカップが300円で、その両方が大量に入ったバケツ盛りが1000円となります。
twitterに投稿されていた4コマ漫画を書籍化したものが1100円という事を考えれば、バケツ盛り1000円なんて実質無料です。
前述の通りエサやりには多少危険が伴いますので決して素手で与えずに、必ずトングを使ってエサをあげるようにしてください。
帰り道
野性の猿たちとのふれあいに満足しいざ帰るとなった時に気付いたのですが、ここに来るときに結構な高低差の下り坂を歩いてきたじゃないですか。
そうすると帰りは結構な高低差の上り坂を上らなくてはならない訳ですよ。
そんな大変な帰り道ですが、我々を見送るかのように並走してくる猿がいたり
歩道のそばの木に目をやれば
夏の暑さにやられた猿が枝の陰でうたた寝していたりと、大腿四頭筋の乳酸も吹き飛ぶ可愛さでした。
そして後ろ髪をひかれながら車に乗り込みモンキーベイを後にするのですが、国道に出るまでの山道にも彼らは現れ
動じることも臆することもなく、センターライン上でくつろぐのでした。
本当に最初から最後まで楽しませてくれる場所でした。
もちろん一般的な動物園とは違ってニホンザルしかいませんし、自然の中にいる野生動物なのでタイミングによっては見られる数も少なかったりします。
それらを差っ引いてもお釣りがくるくらい非常に魅力的な場所でした。
ただ本当に人間との信頼関係でギリギリ成り立っている施設であり、入園時にアナウンスされる注意事項を必ず守って安全に楽しく過ごしてほしいと思います。
この『波勝崎モンキーベイ』があることで野性の猿が「害獣」として駆除されずに済んでいる実態を理解していただき、いつまでも共存していけるよう皆様にも協力しt・・・
・・・(=д=)?
・・・(=д=)?
・・・Σ(=д=)ハッ‼
ヨシ(=∀=)キ~~~~~‼
(=∀=)・・・
(=∀=)ノシ