高校の跡地を利用した博物館『ふじのくに地球環境史ミュージアム』
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うわさのキッスをあげちゃったんですね、禅骨メンバーです。
そんなイェイイェイな訳で、今回ご紹介するのは『ふじのくに地球環境史ミュージアム』です。
おや?っと思った方もいらっしゃるかと思いますが、実はこのミュージアム「静岡県立南高等学校」の跡地を利用して造られています。
玄関をくぐると先ずはプロローグとして、このミュージアムのテーマである「地球環境史」の概要・コンセプト案内の展示があります。
学校の机や椅子を使って展示しているあたりが粋ですね。
ここまでの展示と、2階のキッズスペース・図書カフェは無料でになります。
元々高台に建てられた学校ですので、図書カフェからの景色は抜群ですね。
これより先に進むと有料展示コーナー(大人300円)になります。
そちらは教室ごとに『海』『大地』『環境史』『成り立ち』『生物多様性』とテーマが分かれて展示されています。
Contents
日本一深い駿河湾の生態系『ふじのくにの海』
こちらは海洋生物を中心に展示されており、今ではちょっとした静岡名物でもある「深海魚」なども詳しく紹介されています。
よく見ると机を積み重ねてオブジェとして利用されています。
食物連鎖の流れが一目でわかる『ふじのくにの大地』
展示室の中央に様々な生物のはく製が並べられており、矢印で捕食のルートが描かれております。
それらの食物連鎖は「人間の食」に至る事が一目で分かります。
そして「理科室」で使われていたと思われるスツールも、上手にリノベーションされています。
縄文時代から現代への環境の変化『ふじのくにの環境史』
手前から順に「縄文時代」「弥生時代」「江戸時代」「現代」となっています。
そして左側が「人間界」、右側が「自然界」となっており、シーソーの傾きは環境における「負荷」のバランスを示しています。
「現代」に進むにつれて「人間界」のウェイトが増えている事を、視覚上でポップに教えてくれます。
またジオラマのクオリティの高さも目を見張るものがありますね。
鉄鉱石や化石などの鉱物から見る『ふじのくにの成り立ち』
静岡県の地図を模したテーブルの上に、その市区町村で発見・採掘された石を同じ地図上に置いてあります。
内陸部で発見された珊瑚の化石や、地層を表す石の模様等から、地形や海抜の変化が読み取れてロマンがありますね。
県内に生息する虫から哺乳動物まで『ふじのくにの生物多様性』
静岡県の大半は山で占められていて、また温暖な気候から多くの虫や動物が生息しています。
生活圏で普段目にすることは無いので、意外と身近に野生動物が出没していることに驚きます。
まとめ
地球環境史をテーマにしたミュージアムなので、入館するまではお堅い&退屈そうなイメージを持っていました。
しかし学校をモチーフに遊び心のある見せ方をしていたり、唐突にトリックアートがあったりするので、子供はもちろん、ノスタルジーも手伝って大人もとても楽しめる場所になっています。
来週から混雑必至のゴールデンウィークに入りますので、まだあまり知られていないこちらのミュージアムはお勧めですよ。