XJAPANのToshlの髪型とサングラスは何とかなりませんか、禅骨です。
そんな訳で、今回お邪魔したのは「熱海銀座商店街」にある『ゆしま遊技場』さんです。
看板には「射的」「スマートボール」と書かれていますが、ガラス戸にはフィルムが張られていて中の様子を伺うことはできません。
何とも言えない場末感にドキドキしながら、そのドアを開けてみました。
何とも言えない場末感にドキドキしながら、そのドアを開けてみました。
先客はおらず人気のない店内は意外と広く、入ってすぐ右手に射的、左手にスマートボールの台が並んでいます。
お店のシステムが分からずにオドオドしていると、店の奥から60代くらいの女性店主がやってきました。
「はい、座って」
そう言ってスマートボールの台に座らされました。
まずゲームをやるかやらないか、やるとしたら射的なのかスマートボールなのか、そして一回いくらなのか・・・そんな選択肢や疑問を抱くことは我々には許されません。
「はい、500円」
なんとも絶妙な値段設定で、ほんのり高いと思いつつも「じゃあいいです」と断りにくい金額です。
お金を払うと15発ほどのビー玉を与えられ、それを弾いて縦3マス×横3マスの穴を狙います。
そしてビンゴのように列がそろえば景品がもらえるようです。
そしてビンゴのように列がそろえば景品がもらえるようです。
何かイメージしていたスマートボールとは違うんですが、取りあえずチャレンジしてみます。
緩い斜面を転がるビー玉が釘に弾かれ、狙った穴に入るか入らないか一喜一憂してしまいます。
シンプルなゲーム性ながら、面白くてとても興奮しますね。
シンプルなゲーム性ながら、面白くてとても興奮しますね。
「いやぁ~アツいな!」って隣の妻を見ると、1発も入らず終了してました。
道中で見かけた金目鯛のひものの様な眼をしていました。
道中で見かけた金目鯛のひものの様な眼をしていました。
そんな妻の仇を討つべく慎重に玉を弾き、私は無事に1ライン揃えることに成功しました!
それを見た店主が「はい、1列ね・・・」とつぶやくと、我々に背を向け景品の入っている段ボールをあさり始めます。
よく考えたら「どの列に」「何列」そろったら「何が」貰えるのか、そんな当たり前の5W1Hを知らされていません。
そりゃそうです、ファーストコンタクトが「はい、座って」ですから。
そりゃそうです、ファーストコンタクトが「はい、座って」ですから。
もちろん入店からの空気感で、高価な景品を貰えるだなんて思っていませんし、それを望んでもいません。
この街に来たという証、熱海らしい何かを思い出にもらえれば、きっと死んだ魚の目をした妻も機嫌を直すはずです。
この街に来たという証、熱海らしい何かを思い出にもらえれば、きっと死んだ魚の目をした妻も機嫌を直すはずです。
そして店主が振り返り、段ボールの中から選びぬいた景品を私に手渡します。
「はい、シーサー」
どう考えても沖縄のあれです。
そこに熱海の要素はビタ一文ありませんし、妻の目は死んだままです。
そこに熱海の要素はビタ一文ありませんし、妻の目は死んだままです。
気を取り直して射的です。
こちらも一回500円で、弾は8発ほどになります。
こちらも一回500円で、弾は8発ほどになります。
こちらはルールが明確で、下段2列の小さい的を落とすと1点、上段の大きい的を落とすと2点、そして合計点数によってもらえる景品が変わるシステムです。
ちなみに景品は、陶器で出来たヨーロッパ調の人形だったりマグカップだったりで、もちろん熱海要素はありません。
本当に良い意味で『B級感』満載のお店でした。
今では熱海も駅前を中心に整備され、国内外から多くの観光客が訪れるようになりました。
それは喜ばしい事ですが、それに伴って消えていった風情もあります。
このお店は、その失われつつある熱海の名残を残す貴重な存在です。
部屋のインテリアにヨーロッパ調の人形を置きたいけど、どこにも売っていなくてお困りのそこのあなた。
是非『ゆしま遊技場』でゲットしてきてください。
もしくは私のやつあげるんで連絡ください(=д=)ノシ
『ゆしま遊技場』
〒413-0013 静岡県熱海市銀座町5−9
〒413-0013 静岡県熱海市銀座町5−9