ポテト全サイズ150円のときにSサイズ選ぶ人って正気ですか、禅骨です。
そんな訳で、今回ご紹介するのは『けんこう水販売所』さんです。
焼津から大崩海岸へ向かう道中にあるのですが、看板の何とも言えないインパクトに目を奪われます。
不思議なもので「水」「健康」という言葉が合わさると大半の人は「胡散臭ぇ・・・」と思って通り過ぎると思います。
それを素敵と思えるのは、代表作がレオパレスのCMくらいなのに大物女優扱いされているあの人くらいです。
ひょっとしたら常連さんかもしれないので、念のためCMソングを口づさみながら入店します。
しかしどうやら無人販売のようで、大物女優どころか店員さんもいませんでした。
店内には手洗い用の水道や両替機、そして水の自動販売機が2基あるのみです。
そして壁には水の効能や蘊蓄などが一面に貼られていました。
しかし、よくよく読んでみると日本語が怪しい点や、削除された文言の多さに一抹の不安を覚えます。
それは以前訪問した「アロエランド」で覚えた戦慄にとても近いものがあります。
危険を察知した妻が「やめよう」「早く帰ろう」と急き立てますが、私は「大丈夫だって」「取りあえず買ってみよう」と先に進みます。
これがアメリカのB級ホラー映画だったら一番最初に殺されていた事でしょう。
しかし問題は水を入れるボトルなのですが「店頭で空きボトルも販売しています」と書いてはあるものの、冒頭で述べたように店員さんはどこにもおりませんし、そのシステムもいまだ不明です。
水は液体で無形物なので、何かしらの入れ物が無ければ持ち帰る事が出来ないことは明白です。
実は私「得体のしれない水」と「友達のお母さんが握ったおにぎり」が苦手なので、正直買わずに済んだ事に安堵して店を出ようとしました。
するとたまたま居合わせたのか、50代くらいの女性店員さんがどこからともなく現れ、残念ながらありがたいことにボトルの購入から給水機の使い方まで丁寧に教えてくれました。
お水は約4リットルで300円、2リットルの空のペットボトルが1本100円との事で、無事に500円で「けんこう水」を4リットル買うことが出来ました。
ちなみにお味の方ですが、こちらのけんこう水はpH7.4~7.8の中硬水なので硬水ほど癖もなく非常に飲みやすかったです。
それでも成分表を見るとミネラルやカルシウム等が多分に含まれているので、健康にはきっと良いのでしょう。
「水」と「健康」はただで手に入るものだと思いがちですが、実はそんな安易なものではなくどちらも生きていく上で基本かつ最も重要なものだからこそ、もっと意識するべきなのかもしれません。
正直冷やかし半分で訪れたのですが、非常に大切なことを教えてもらった気がします。
でも私は普通の水でいいです。
『けんこう水販売所』
〒425-0012 静岡県焼津市浜当目1丁目7
〒425-0012 静岡県焼津市浜当目1丁目7