大阪ラーメンでおなじみの『中華飯店さくら屋』(静岡市清水区上清水町)
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樋田容疑者のリア充っぷりに嫉妬すら覚えます、禅骨です。
そんな訳で、今回ご紹介するのは『中華飯店さくら屋』さんです。
正直「さくら屋」と聞いてもピンと来ないかもしれませんが、「大阪ラーメン」と言われたら分かる方も多いのではないでしょうか。
「札幌ラーメン」や「博多ラーメン」等、ご当地ラーメンは各地に数あれど「大阪ラーメン」といったものは聞いたこともありませんし、その名前のインパクトはなかなかのものです。
ひょっとしたらラーメンにたこ焼きが浮いているだけの可能性もありますが、長年のもやもやを解消すべくお邪魔してみました。
店内は、厨房を囲むL字型のカウンター席が10席ほど、テーブル5卓に座敷席2卓とかなり広めですね。
後から増築・改装されたのか、テーブル座敷スペースは「中華料理屋」というより「カフェ」のようなシックでオシャレな空間になっています。
メニューを見るとやはり「大阪ラーメン」がオススメのようで、写真付きで載っていますね。
写真を見た感じではキムチが入っているようで、むしろ「韓国ラーメン」の様相を呈しています。
確かに大阪は在日韓国人が多いとは聞きますが、キムチで大阪を表現しているとしたらこのご時世になかなかのチャレンジャーです。
そのへんは後々店員さんに詳細を聞いてみようと思い、ラーメンが運ばれてくるのを待っていると
ラーメンより先にパン屋さんがやってきました。
ちょっと何言っているか分からないかもしれませんが
間違いなくラーメン屋の店内でパンを販売しています。
しかも1個100円というリーズナブル&ワンコインのインスタントさも相まって、飛ぶように売れてます。
確かに、さっきから食べ終わったのに帰らないおばあちゃんがいるな~とは思っていましたが、聞けばパン屋さんが来るのを待っていたとの事です。
いやいや、それって店側にしたら自店の売上も回転も落ちるし、完全に営業妨害じゃないですか?
食後ならまだしも、我々のようにこれからラーメンを食べようって人にパンを売るってどうなんですかって、お店の人に話しかけたら
「ここのパン美味しいよ~」
と満面の笑みでオススメされました。
駄目だ、この店には話が通じる人間がいない・・・と思って妻に助けを求めると
すっかり飼いならされて、めちゃくちゃ吟味してました。
明日の朝食がカステラサンドに決定した瞬間でした。
さて、そうこうしているうちに噂の大阪ラーメンがやってきました。
・・・(=д=)
あの~何て言うんでしょう、遅れて合流した居酒屋で見た事のある食べ物が目の前に差し出されました。
簡単に言うと食べかけにしか見えません。
しかし細い平打ちの麺は茹でたてで、ちゃんと1玉入っていたので新品のようです。
久し振りにやっちまったな・・・と思いながらラーメンを口にした瞬間、一つのパラドックスが生まれました。
・・・美味い!?
とことん失礼かもしれませんが「美味いっ!!」じゃなくて「・・・美味い!?」です。
見た目のがっかりに対して、美味しさが半端なさすぎて脳が付いてこないのです。
口当たりの香ばしさに始まり、野菜と醤油の甘み、キムチの辛さと、ありとあらゆる味覚を刺激し、且つそれらがぶつかり合わずに調和して喉を通過していきます。
「美味い」を認識した2口目からは、もう味覚を超越した快楽であり、そんなファンタシィをむさぼる手を止めることが出来ませんでした。
ラーメン屋でパンを売るなんてとか、見た目が残念だとか・・・そんな事に難癖をつけていた自分の小ささを恥じましたね。
個人的には、今静岡で一番美味しいラーメンが何かと問われたら即答で「さくら屋の大阪ラーメン!」って答えます。
かなりオススメなので機会があれば是非食べてみて下さい~(=∀=)ノシ
・・・あ、ちなみにパンの味は普通でした(=д=)ノシ
『中華飯店さくら屋』
〒424-0835 静岡県静岡市清水区上清水町11−24