ジャグジー風呂かと思って入ったら100℃に沸騰したお湯でした、禅骨です。
そんな訳で、今回は「小僧寿し」へ行ってまいりました。
今では滅多に見かけませんが、昔は町中どこにでもあり誕生日やクリスマスといったイベント時の定番だったんですよ。
今では静岡県内に残存する店舗は、今回伺った「牧之原市榛原店」と「浜松市大瀬店」の2店舗だけのようです。
久し振りに見た「小僧寿し」の外観は、黒と赤を基調とした和モダンの様相を呈しており「KOZOSUSHI」といった屋号のローマ字表記も相まって、とても衰退の一途を辿っているお店のようには見えません。
衰退だなんて失礼な物言いかもしれませんが、株価を見てみるとその辺は覆しようのない事実なようです。
いやいや、リーマンショック後に下落したNYダウの上昇トレンドがあまりにも一本調子だったことに対して、日経平均が反動・反発し、加えて「人民元ショック」の影響がそのチャートに影響しているだろ!と思っている良い子のみんなのために、スシローの『スシローグローバルホールディングス』、かっぱ寿司の『カッパ・クリエイト』、はま寿司の『ゼンショーホールディングス』のチャートと比較してみましょう。
『スシローGHD』
『カッパ・クリエイト』
『ゼンショーHD』
このように、寿司業界はここ5年を見ると右肩上がりに成長していると言えるでしょう。
・・・何の話でしたっけ、そうそう小僧寿し。それではお店の中へ入ってみましょう。
・・・うん、なんとなくその片鱗は伺うことが出来ましたね。
日焼けしたセピア調のメニュー表・・・
蛍光灯が切れかかって点滅している写真パネル・・・
作り置きの寿司もサンプルも置いていない空っぽの棚・・・
多分バックヤードでは黒人がドラム缶でたき火をしてます、そんなスラム感です。
しかしここは気を取り直して、小さいころ大好きだったバッテラを注文することに。
1本300円・・・安っ!!
あまりに安すぎて申し訳なかったので、海鮮丼も一緒に注文することにしました。
先述の通り、作り置きの商品は一切ないので、注文を受けてから作り始めます。
どうやら完全ワンオペのようで、注文を受けてくれた店員さんがそのまま奥の調理場へ向かい調理を始めました。
5分ほどでバッテラと海鮮丼が出来上がり、お会計990円・・・1000円でお釣りが来ました。
ここで少し感心したのが、商品を手渡した後でお会計という点です。
お金を触った手で寿司を握られるのは確かに抵抗ありますからね。
何だかんだとネガティブな要素は多々ありましたが、心をフラットにして頂いてみました。
うん、美味しい!
つか何より美味しいだけではなく、求めていた「小僧寿し」の味なんです。
もちろん、銀座で板前さんが握ってくれる何万円とするお寿司のような味ではありません。
何十年も前の昭和のある日に、母親と手をつないで買いに来た、お寿司がまだ高級料理で高嶺の花だったころ、手軽に食べさせてくれた「小僧寿し」の変わらない味。
もちろん現代の漁業・流通・物価事情に合わせた改良はされているはずですが、コスパに対して最善が尽くされている感じですね。
思い出補正と言われるかもしれませんが、それを差っ引いてもスーパーにあるお寿司よりも全然美味しいかと思います。
ただ、「食」の選択肢が増えた現代で「小僧寿し」が昔のように生き残るのは至難の業かもしれません。
しかし味が落ちたわけでもなく「小僧寿し」自体の落ち度は何一つ無いはずです。
個人的には全力で応援してますし、マスコットキャラクターの小僧も店頭で皆様のご来店をお待ちし・・・
・・・(=д=)
・・・(=д=)
・・・(=д=)